キーボード付きなのにキーボード

　クリエNXはキーボード付きのクリエでありながら、長文入力にいかに耐えられないかは、ユーザーであれば誰もが感じることだと思います。私も購入当初はこのキーボードは無用の長物と思っておりました。
　しかしヘビーユーザーとなった今は、このキーボードがあればこそクリエの面白さがあることを痛感しています。PoBoxやPetitLaunchはまさにこのキーボードの利点が活かされるソフトでありますし、ATOKではTabで予測変換の候補が表示されたり、さらにはスペースキーでカメラ撮影までできちゃったり（勿論、ちゃんとClieCamera起動させとかないと駄目ですよ）と、やはりキーボードのおかげであります。ですからグラフィティー入力なんて特殊文字を覚えなくて良いし、デクマの文字認識のイライラ感も味わなくて済みます。
　ただ、長文入力に関しては外付けキーボードに勝るものはありません。そこで私はプリンストンのWing Board for Clie（http://www.princeton.co.jp/product/pda/wingboard.html）を購入して使用しています。とは言うものの、長文はパソコンが一番ですから、今は緊急時のみ使用ですが。
　クリエとWingBoardをくっつけると必ずと言って良いほど勝手に無意味なHotSyncが始まりますので、それをキャンセルしないといけない面倒くささが私の環境の場合ありますが、そこはそういうものだと割り切って、あと必ずATOKにしておかないとPoBoxではフリーズしてしまいます。そこで一発T-pilotさん（http://www5f.biglobe.ne.jp/~T-Pilot/）のFepChgDA（http://www5f.biglobe.ne.jp/~T-Pilot/PalmWares/FepC/）でATOKとPoBoxを入れ替え。PetitLaunchで設定しているとあっと言う間に切り替わります。
　ただ入力の反応は若干にぶい。私の昔のパソコンのメインであったNEC98シリーズを彷彿とさせる印象です。そういえば、この前、98シリーズの話題を学生に持ちかけましたら、Windows98と勘違いされまして、痛く世代の違いを感じましたが、いずれにしても早打ちにはむいていません。
　ただ、入力しながら充電も出来ますし、持ち運びにはコンパクトで（珍しいですから）話題のネタには充分なるでしょう。
　私はディスカウントでもおよそ9000円で購入したという記憶がありますが、先日は半額ぐらいに値が落ちていましたので、クリエの終焉をうかがい知ることが出来した。まだその値段で手に入るのかな？
　クリエのヘビーユーザーには必携の一品でありましょう。