shino-jiのスマホ日記

手持ちのスマートフォンやその周辺機器、アプリの使用感などを取り上げるブログです。

Palmの限界、されどPalmを使う理由

 自分の身の回りに、私がかつてClieを使っていた姿を見て、私のClie熱に影響を受けた方が少なくとも三名いらっしゃいます。しかし、今もそのお三方がClieを使い続けていらっしゃるかと言えば、残念ながら・・・Clieが眠っているか、売りに出されたかという状況です。そういう私もClieに関しては、現役とは言いつつ、使っているかと言えば、ただ充電を繰り返しているだけという、使用しているという言葉からはかけ離れた状態です。
 確かにClieのOS5が全盛であった時期には、PDAとしてClieを含めたPalmは、十分、流行の先端であったかも知れません。しかし、今やWindowsMobileが主流で、スマートフォンとして、つまりケータイとしてもPDAとしても使える環境になっている現状では、かつてのZaurusPalmかというようなPDAの中に入っているOSを選ぶという選択法ではなくて、WindowsMobileが入っているどこの機種を選ぶかという選択法が当たり前になってきている感じがします。勿論、他にもE61など優れたSymbianOS登載のスマートフォンも存在しますが、やはりWindowsMobileの流行に押されているという印象は拭えません。
 さて、話題をPalmに戻しますと、そもそも私がClieを使用し始めたきっかけは、自宅にパソコンがなくて、文書作成を自宅でもしたいというワープロ機能を求めていたことと、当時、A4サイズで200頁に及ぶファイルを2冊、常時自分の研究用のためにいつも持ち運んでいたその煩わしさから解放されたいという文書整理機能とそのファイルを好きな時に場所を選ばず閲覧したいという文書閲覧機能を求めたところからでした。
 いずれも共通するところは文書との関わりからで、そもそも自宅にパソコンがなかったという状況が特殊だったのかも知れませんが、私にとってPalm(当時はClieですが)に必要な機能は要するに文書の閲覧・編集・管理の機能だった訳で、今も基本的にその用途には変わりがありません。
 それを考えると冒頭で触れたお三方は、当時から個人のノートパソコンをお持ちの方ばかりで、果たしてClieが本当に必要であったのか、よく仰られていたことは『あると便利ですよね』という言葉で、まああると便利なのは便利なのですけれど、なくても何とかなるという状況が最初からあったようなんですね。余程、趣味で使うかプライベートで必要でない限り、まず仕事でClieを使う必要はなかった方ばかりだったような気がします。だからと言って、この方々のことを悪く言うつもりはなくて、その時必要だと感じられたからこの方々は手にされたということで、結果的に今はその方々にとってClieはもう必要がなくなったということだけ。
 では、今もし自分がPalmを知らなかったとして、PDAスマートフォンのラインアップの中から自分の好みの品を選ぶとしたら、果たしてPalmを選ぶことがあるのか?
 残念ながら、ワイヤレス環境がWindowsMobile登載のケータイ(スマートフォン)に比べると乏しいPalmには魅力は感じないでしょうし、面倒な日本語化(慣れていると何でもないことなのですが)とPDFファイルの日本語が読めない点、この2つの理由からもPalmは選択肢から除外されることだと思います。
 Clieが中古でしか手に入らない中で、最新のPalmが発売されたとしても、正直、ケータイとしては使えないPalmは現状ではもう限界の域に達していると言わざるを得ませんし、今後、日本でユーザーが増える可能性も残念ながら期待出来そうにない・・・これは誰もが認めざるを得ない事実になっているのではないでしょうか。
 ならば、何故、私はPalmにこだわって使い続けるのか?それは・・・Palmしか知らないから・・・こんな寂しい答えしか浮かんでこないのも事実であります。
 明るい話題ではありませんが、昨今のPalmの話題の少なさにふと思ったことを綴ってしまいました。