アウトラインプロセッサ考

　アウトラインプロセッサの代表格にはBonsai、ShadowPlan、BrainForest、Progectが挙げられますが、以前にもご紹介しましたとおり私のクリエにはこのうちBonsai・BrainForest・Progectが入っています。
　よく一番良いのはどれ？という論争（？）が見られますが、どれも優れたアプリですので私の場合『どれも』というのが率直な答えです。
　とは言え、それぞれ特徴のあるアプリですからどれが一番ということより何が優れているか、私なりの考えをまとめてみたいと思います。但し、ShadowPlanは使用したことがないのでここでは割愛させて頂きます。
　まず、タスク管理やプロジェクト管理という視点から考えると、Bonsai・BrainForest・Progectいずれも差はないと思います。タスク・プロジェクト管理がその主な目的で使用されるのであればProgectが、日本語をサポートしている点とフリーであるということで一番のお薦めになります。プラスアルファを求められるのであればガントチャート（進行度の一覧）の機能が付いているということでBrainForest。一方、視認性という面からではBrainForestはカラーサポートをしていませんしフォントも扱えない点で劣り、Bonsaiの方が優れます。やはり、Progectでは物足りないと感じるのであればシェアウェアの方がお薦めでしょうか。ここでガントチャートというのが出てきましたが、この点だけに絞れば他に優れたアプリがありますからBrainForestにこだわらない方が良いかも知れません。ToDoとのリンクや他のアプリとの連携を考えるならBonsaiが無難でしょう。それにパソコンとの連携の点でもBonsaiが一番だと思われます（私の場合はBonsaiはMobile版での使用ですのでこの点定かではありません。またProgectとのパソコンとの連携はPDeskというのもあるようです）。
　次に、論文作成という視点で考えてみたいと思います。Progectはナンバリング（章の番号等）が即座に付けられないということで、ここではBonsaiの方に軍配が上がります。Progect、Bonsai共にExportの機能がありますが、Progectではその際章番号や項目の番号を後で編集しなければなりません。一方、Bonsaiは番号を付けてExportされますのでこの作業の手間が省けます（もちろん漢字での番号は付けられませんけれど）。ただ、ここで私はこの編集作業で少しBonsaiでは物足りなさを感じてしまいました。そこでBrainForestの出番となるのですが、まずナンバリングにおいて、BonsaiではメニューのPreferenceであらかじめ設定しておかなければならないのに対し、BrainForestでは画面タップで一発変更が可能、それにBrainForestではメモ帳からのImportが可能なので引用文を編集したい時に作業が簡単になるというBonsaiにない機能があります。ちなみにBrainForestのデータはImportToBonsaiというアプリでBonsai側に取り込みが可能です。これによりメモ帳で構想してBrainForestで整理、Bonsaiで校正というスムーズな流れが確保出来ます。
　以上、私なりの勝手な考えをまとめてみましたが、やはり一番のお薦めはBonsaiでそれを補完するものとしてProgectやBrainForestを活用するのが良いのかなと思います。
　最後に、補足ですがアウトラインプロセッサは短いレポートの編集は向いていると思いますが、長文の編纂という作業にはやはり限界があると思います。私の場合長文の編纂という点でGetReportを活用するようにしています。いずれにしても、その使用目的でいずれのアプリも長所が変わってくると思われますので、これからアウトラインプロセッサを求められるという方はいろいろな方の使用方法をご参照になることをお薦めします。
　参考までにアウトラインプロセッサが紹介されているサイトをご紹介しておきます。
●Bonsaiに関しては
　Palmistry（http://palmistry.air-nifty.com/palmistry/2004/11/post_5.html）
●BrianForestに関しては
　Palmistry（http://palmistry.air-nifty.com/palmistry/2005/01/progect_manager.html）
　わかばPalm空間（http://www.kanshin.jp/palm/index.php3?mode=keyword&id=279511）

　長い説明になりましたが、Kimicooldadさん参考になりましたでしょうか？