shino-jiのスマホ日記

手持ちのスマートフォンやその周辺機器、アプリの使用感などを取り上げるブログです。

何より嬉しかったこと

 先日リリースされた当方にとってのキラーアプリ2007とも言うべき、高機能テキストリーダー
Japonicahttp://www.project-enigma.jp/wiki/index.cgi?page=products%2FJaponica
について陰郎さんが開発の苦労(裏?)話を『InsideJaponica』というタイトルで連載されていらっしゃいます(残念ながら、技術的な面のお話はよく理解出来ぬまま読ませて頂いておりますが)。
 本来ならリリースされたわずか数日のうちにキラーアプリになるなんてことはありえないわけでありますが、実のところ私はβテスターの一人として、その開発協力の末席に加えて頂いておりましたことから、ここ2ヶ月程、リリース前の開発バージョンを好きなだけ使わせて頂けてたからなんですよね。
 陰郎さんには大変申し訳ないことで、今だからこそ白状しますが、当初、テキストリーダーを開発されるとお聞きして、あまり大きな期待をしていなかったというのが正直なところなんです。勿論、陰郎さんのこれまでリリースなされていた複数のDAを日常活用している当方が、この方面での開発に長けていらっしゃる(と勝手に私が考えていた)陰郎さんの力量というものを軽く考えていたということはありません。しかし、実際にPookやWDIC、さらにはシェアウェアのeReaderProを使用して来て、殊にテキストファイルは編集も閲覧もPamGoroを使っている私にとりまして、これ以上のテキストリーダーが果たして出てくるのかという、言わば先入観というものがあったからなんですね。
 ところが、陰郎さんはβテスターの皆さんからの私も考えの及ばない我が儘(言い過ぎでしたらスミマセン!)や要望に早急にしかも一つ一つ丁寧に対応なされていきました。
 当方が挙げていた要望は二つ。オートスクロールと辞書が使えるというモノ。私の記憶が正しければ、陰郎さんの最初の回答は、いずれも実装を予定していないというものであったと思いますが、オートスクロールはスピードも可変ですし、辞書についてはJaponicaの環境下では難しいとされながら、テキストのコピー機能を付けて下さり、実際はWdicDAやDA辞スパが使えるようなしくみを用意して下さいました。開発バージョンが進んでいけばいくほど、もう期待を超えて、その開発ペースの早さと発想の豊かさに驚愕の連続であったことは言うまでもありません。
 いろんな機能を試す度に、『おおっ!』との独り言に、何度職場の同僚を私の方に振り向かせたことか。久々のPalmware使用で感じた率直な感動でありました!
 今回公開されたJaponicaの素晴らしさは、実際に使用される方々が個々に感じられることは間違いないであろうと思いますが、何より今回嬉しかったことは、以前は盛んに行われていたと思われるPalmware開発者とそのソフトのユーザーとの対話が多くなされたこと。勿論、今回の開発段階でのユーザーは一部の限られたβテスターであったわけなんですが、自分が提案したアイディアや要望がそのアプリに取り入れられた時の感動は実に嬉しいものであります。Palmwareの開発が盛んではなくなって来ている現在にあって、こうした開発姿勢というかスタンスはスゴイなあと思いました。
 ユーザーの声というのは開発者の方々にとっては、貴重な声であるということは聞いたことはありますが、確か以前、PPLで少し我が儘な要望から、開発者の方を誹謗するようなコメントがなされた記憶がありますけれど、ともするとアプリの評価が開発者の方のモチベーションを極度に下げるようなこともあり得るわけです。
 でも、これまでPalmコミュニティーはこうした開発者とそのアプリのユーザーの距離というのが比較的近い中で行われて来たからこそ、これだけ豊富なアプリがリリースされて、今もリリースされ続けているんでしょうね。私も恥ずかしながら、海外の開発者の方のPalmwareのβテスターに少ないながらも参加させて頂いたことがありますが、言葉の壁もあり、なかなか思うような動作報告が出来ずに終わってしまいました。日本ではこのJaponica以外では、現在進んでいる8Dateでしか参加したことはありません。
 こうしてJaponicaがリリースされて私のPalmの中で毎日活躍していることを考えますと、このアプリの存在が有り難いとつくづく感じますし、上述のように何より陰郎さんとβテスターの皆さんの盛んなやりとりが嬉しかったことを思い出す次第であります。