shino-jiのスマホ日記

手持ちのスマートフォンやその周辺機器、アプリの使用感などを取り上げるブログです。

クリエの辞書と電子辞書

 クリエではアプリケーションによって、メニュー内の『辞書を引く』で標準の英和・和英辞書を呼び出すことが出来ます。クリエ購入当初はとても便利な機能だと思っていましたが、その後、思いのほか活躍する機会もなく、結局これらの辞書に関しては、

に置き換えられています。しかし、この2つの辞書で実際に使用しているのは漢和辞典ぐらいで、英和・和英に関しては以前にもご紹介しました英辞郎(=WDICで使用)がメインになっています。
 漢和辞典に関してはATOKで変換出来ない漢字を採り入れる際にとても便利で、辞スパを使うか大辞鑑を使うかはその時の気分次第。基本的に機能の差はほとんどありません。個人的には大辞鑑の方が漢和辞典に関しては使用しやすいかな。ただ、英和・漢和辞書に関しては、自称英語教師としては少し物足りない印象です。そもそも英語教員(私だけかも?)は出版社にこだわるケースが多く、少なくとも私の知る範囲で、学研(辞スパは学研の辞書です)や旺文社(大辞鑑は旺文社の辞書です)をメインで使用している教員を見たことはありません。大体、大修館か研究社、あるいは小学館の辞書がほとんどと言って良い(統計的な裏付け無しのいい加減な分析です)。PocketLingoは研究社の辞書を扱っているものの、こだわりの自称英語教員としては、学研や旺文社の辞書はやはり少し物足りない。

 そこでどうしてもクリエとは別に電子辞書が必要になります。クリエ製造中止発表前は、私は英語教育にクリエをはじめとするPDAが導入されれば、電子辞書はやがて駆逐されると真剣に考えていました。
 当時、クリエTJ-25が約2万円、電子辞書の学校での相場が1万8千円。価格的には教育界へのクリエ導入は問題なし。後は電子辞書以外での有効利用の具体的戦略立て(私はクリエの営業マンか?)。結果的にはクリエ製造中止発表で戦略も何もかも崩れ去りましたけれども、仮にクリエ等のPDAが英語教育に導入ということになっても、まずPDAそのものを教員が使いこなせるのかという課題や、学生達の劣悪過激な使用環境にPDAそのものが耐えうるのかと言ったハードルは越えることは出来なかったでしょう。
 やはりPDAと電子辞書は相対するものではなくて、共存するものであるべきという結論に今は至っています。丁度、電卓とPDAの関係みたいなものでしょうか。クリエにも電卓は入っていますが、近くに電卓があれば、クリエじゃなくて電卓を使った方が早いですからね。電子辞書も価格は著作権がらみでこれ以上安くなることは期待出来ませんが、キーボード付きのクリエと言えども、電子辞書の文字入力の快適さに太刀打ちは出来ません。
 TH55DKでは大修館ジーニアスや広辞苑は使用できるものの、他のクリエで使用出来るような環境整備はSonyさんに考えはないようですので、ここにもクリエでの辞書利用には限界があると感じています。

 さて、そうした中でWDIC英辞郎の辞書が使用出来る上に、Textファイル、PalmDocファイルの閲覧が可能で、調べたい単語をTapすると意味を即座に調べることが出来ます。上の2つの辞書でも同じような活用は出来るのですが、何よりも英辞郎の語句の豊富さと今だ増え続ける語彙の新鮮さは、他の辞書の追随を許していません。
 やはり、クリエでのWDICと電子辞書は私の英語学習ツールの最強のコラボです。