shino-jiのスマホ日記

手持ちのスマートフォンやその周辺機器、アプリの使用感などを取り上げるブログです。

Palmの教育利用の可能性

 SonyPalmOS登載機の開発を中止して以来、Palmの教育利用は夢と化してしまいましたので、これから触れることはあまり意味のない内容となりますが、少しだけ思いを綴りたいと思います。
 文化庁の「国語に関する世論調査」ではわからない漢字を35.3%がケータイの漢字変換で調べると言ったことがこちらで紹介されています。年齢別の統計ですと『「電子辞書」は16〜19歳で特に高く48.1%』で『「携帯電話の漢字変換」は20代(79.3%)』だとか。16〜19歳と言えば高校生の年齢ですから、このこの年代で携帯電話の漢字変換がトップを占めないのは、ほとんどの高校で携帯電話の使用が禁止されているか、授業中の使用もしくは教室での使用が制限されているからであろうことが予測されます。
 しかし、英語教育に携わる当方としては例えばこれが英単語だったりするとどうなるのかというのは興味深いところ。恐らく高校生の年代であれば、若干の数値の差こそあれ、携帯電話よりも電子辞書で調べる割合が高いであろうことは、漢字の統計と同じ理由で予測されるのですが、昨今携帯電話の中に英和・和英辞書が登載されている機種も事実存在するため、携帯電話の使用が高校のあらゆる場所で許されるようになると、電子辞書そのものの存在価値が揺るいでしまうこともあり得るのではないかとも思われます。
 まあこれは当方の勝手な予想なので、どうでも良いことなのですが、しかし、ここに来て、これに負けじ(?)と発展している電子辞書がどうにも気になって仕方がないのです。今は高校での電子辞書の相場はだいたい18,000円程度。もちろん機能を追加すればこれ以上の価格になるのですが、これが通常、高校の教育現場で学生達が使用するのに推奨されている電子辞書の一般的な価格のようです。ところが、今やその価格こそ高価ですが、これに外部メモリを挿入できて、MP3で音声が聞ける辞書が登場して来て、リスニングの向上のためであれば有用なんですが、さらにワンセグ付きの電子辞書が出てきたりと、仮に社会人や大学生のユーザーをターゲットにしていても今後、新機種の登場で、価格が変動したら、高校生は黙っていないでしょう。
 携帯電話がどんなに高機能になってスマートフォンになっても、所詮ケータイ扱いですから、これは教育現場では規制の対象となる・・・これは今後も変化はないと思います。何せこれを許すと授業中にメールなんて言うリスクが高くなりますからね。用はどんなに便利でベネフィットが高くても、一方でリスクが高ければ実現しないというのは十分に理解出来る発想だと思います。
 でも、ワンセグ付きの電子辞書は教育現場で規制出来てもMP3の音声が聞ける機能付きの電子辞書を規制するとなると、これはやはり問題かなと思われます。
 となるとこの論理でいけば、Palmの教育利用の可能性・・・これはやはりかなり低くなるということになりますかね。以前にもこちらPalmが電子辞書の代用になりうるかということに触れたことがありますが、やはり道は険しいようであります。こっそり低価格のZ22でPalmの教育活用の普及が出来ないものかと、探ってはいますが、夢のまた夢のようです。
 そうなるとターゲットを教員にすれば・・・これの方がもっと難しいかも。