言葉の誕生は鳥のさえずり!?

　私の専門分野であった生成文法理論の最近の動向を調べていたら、生物言語学という新たな分野が開かれているとか。その中で、正直、当初は少しバカにしていた『鳥のさえずり』、もう少し正確に言うなら、『鳥の求愛の歌』が言葉の起源であるというのにちょっと興味が出てきました。
　最初のきっかけは、

言葉はなぜ生まれたのか

をたまたま書店で手にしたこと。少し立ち読みして、『鳥のさえずり』がヒトの言語の起源なんて説はあり得ないと一蹴してしまいました。
　その後、生物言語学の新たな潮流の中で、理化学研究所の岡ノ谷一夫氏の研究が注目を浴びているということを知りまして、上記の本の著者がこの注目の方だということが分かり、もうちょっと調べてみたいと思った次第です。
　早速注文したのは、

言葉の誕生を科学する (河出ブックス)

　まだ、私の中では半信半疑なところもあり、少し突拍子もない研究と思わないまでもないところもありますけど、まあ生成文法理論の新たな展開と思うと興味が沸いてきます。今では当たり前となっている鳥類の先祖が恐竜という説が出た時も、何をバカなと思ったこともありましたけれど、まずは手始めにこの本から勉強してみたいと思います。